将棋 絶妙手

中原誠 5七銀 谷川浩司 7七桂 羽生善治 5二銀 森内俊之 4九金 村山聖 7五飛 升田幸三 3五銀 藤井聡太 4四桂 このあたりが有名か
色々な将棋ブログ youtubeで取り上げられているし、私のブログでも取り上げ予定。今日はその中で羽生善治の師匠 二上達也が指した絶妙手を紹介したい。

平成元年3月17日 B級1組順位戦最終局
先手 二上達也九段 後手 田中寅彦八段

最終局前に田中八段は昇級と順位も1位と決定。いわば消化試合。二上九段は負けると降級。
かねてより「B1を落ちたら引退し、理事職に専念する」を公言していた二上九段。
米長哲学:「自分にとっては消化試合でも相手にとって大事な対局であれば全力で相手を負かす」
まさにこの状況。田中八段自身も将棋界の新陳代謝のために頑張ったと述べている。

第1図

田中八段△2八歩の次の手 ▲2六飛  持ち駒の飛車を投入し粘りに出た一着
後手有利な局面だ。
この後も後手有利は続き先手の飛車は2五から8五、8二に成って~~また2五にもどるという(9回飛車を動かした)迷走に見えた。が二上九段は絶妙手に育て上げた。

百年に一度の名手 5五龍

第2図

第2図以下△同龍と取ると▲7二馬△同玉▲6一銀以下ぴったり詰み。
▲6一銀を△同玉は頭金。7一も頭金。△8一玉▲7二金△9二玉▲8二金まで。8四の香車が利いている。
なので△同龍とは取れない。田中八段は最後1分まで考えて△4四角と指したが届かず投了。
二上九段はB級1組を死守した。

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今日はここまで。最後までご精読ありがとうございました。